小林よしのりの山尾志桜里擁護が止まりません。
ブログでは、山尾氏に対し「議員辞職すべきだ」とする意見に、
「馬鹿なことを言いなさんな。
政治家が『不倫』の説明責任を果たすのが必要なのか?
民主主義の本場の欧州では、不倫なんかで政治家が説明責任を果たしたり、謝罪したりはしないぞ。
まして議員辞職だと?
狂っている!」
と、徹底擁護。
「山尾志桜里議員を守ることは、民主主義を守る戦いだ」
とまで、言っています。
『戦争論』など、かつての小林よしのりの保守的な主張を知っている人は、ここまで民進党の山尾志桜里をかばうのは、異様にも映ります。
なぜ、ここまで山尾志桜里を擁護するのか、気になりますね。
小林よしのりと山尾志桜里の関係と、民進党びいきで支持する理由を調べてみました。
小林よしのりが民進党びいきで支持はなぜ?
小林よしのりと山尾志桜里の関係を見る前に、小林よしのりが民進党支持になった経緯を見ます。
小林よしのりが民進党支持になったのは、安倍首相への失望があると思います。
もともと、小林よしのりは安倍支持でした。
2010年の『希望の国・日本』で安倍と対談した小林よしのりは、
「やはり安倍晋三、過去の総理にしてしまうのは、あまりに惜しい。
もう一度この人を総理にしたら、 今度こそ戦後レジームの脱却のために、わしは全力で応援するのだが」
と、語っています。
しかし、安倍晋三が総理になると、失望に変わります。
・女性宮家潰し
安倍は真っ先に女性宮家創設を潰し、皇位継承の危機を招いています。男系絶対の保守派「世間」の中で、 自分の人気を上げたいというだけのことで皇統を断絶に向かわせようとするなんて男は、 日本史上空前、類例を見ない最悪の逆賊です!
説得すれば男系絶対では皇統が続くわけがないということくらい理解する柔軟性はあるだろうと期待していました。
・脱原発潰し
既に破綻している核燃料サイクルの復活まで目論み、そのために外国の核のゴミまで受け入れようとは、言語道断です!
3年前には、福島第一原発事故もなく、原発政策は意識に上っていませんでした。
・大借金を子孫に残す
安倍の経済政策は、目先を誤魔化して参院選までの支持率を維持するためだけのもので、結局は無駄な公共投資をして、利益は富裕層が独占してさらに格差が拡大、ツケは次世代に先送りとなるのは目に見えています!
などなど。
安保法制や憲法改正の加憲論でも、対米従属の政策だと批判しています。
小林よしのりは、日本は自立すべきと主張していましたので、筋は通ります。
そこで、民主主義の原則から、対抗できる政党を育てるという意味で、民進党支持となっていったというのが、大枠です。
しかし、民進党が政権を取ったとして、自主防衛などの自立の方向に行くとは思えないものがあります。
小林よしのりという人は、世間の主流から逆の主張をするという本能があって、今で言うと、炎上商法みたいなところがある人です。
もちろん、そこに鋭い視点があったりするため、凡百の人間とは違うと思いますが、どうしてもその印象がぬぐえません。
今回の徹底擁護は、いくらなんでも無理があるように思えます。
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小林よしのりと山尾志桜里の関係は?
民進党支持となっていく中で、小林よしのりが入れ込んでいったのが、山尾志桜里です。
「山尾志桜里を総理にする会」代表を自称するほどです。
天皇生前退位の問題でも、共謀罪の問題などを経る中で、山尾志桜里に惚れ込んいったようです。
小林よしのりの山尾志桜里擁護はすさまじいものがあります。
山尾議員を身近で見てきたが、生前退位の問題でも、共謀罪の問題でも、知識の吸収能力や答弁能力が、他の議員とは圧倒的に違うし、実績も出してきた。
これほどの能力を失うのは、民進党にとっても、国家にとっても、大損失になる。
はっきり言うが、国会議員の中には、そんなに能力のある者はいない。大概は馬鹿なのだ。
馬鹿が不倫するから腹が立つわけで、馬鹿は当然、猛勉強しなければならない。
だが、山尾氏はもともとの頭脳が優秀で、国家国民のために役に立つ人材だ。
これをたかが不倫で失うのは、もったいなさ過ぎる。
これは、能力さえあれば、不倫してもなんでもよいということになり、いくらなんでもおかしいのではないでしょうか?
「山尾志桜里議員を守ることは、民主主義を守る戦いだ」
という主張も、違和感が残ります。
一切質問を受け付けず、「ベッキー式」と揶揄された謝罪会見も、
山尾議員の会見を見た。実に見事だ。
やはりモノが違う。
と、絶賛。
しかし、個人的には、文春の第2弾が噂される中で、男女の関係を否定して、質問を受け付けなかったのは、危機管理として、まずかったと思います。
また、民進党の顧問弁護士のようになっていた倉持麟太郎も、小林よしのりが主催する「ゴー宣道場」の師範になっています。
そこで、小林よしのりは、
山尾志桜里氏も、倉持麟太郎氏も、我々は守る。
と、宣言しています。
しかし、これは身内をかばっているとも思えます。
以上です。
小林よしのりが最もらしい主張をしていても、
・世間の逆をいく主張
・身内をかばう心理
この2つが根底にあるように思えてなりません。